アメリカで自動車事故を起こしたら？
アメリカ生活/American Life 2011/06/27 Tacker
安全運転を心がけていても、自動車を運転している限り事故を起こしたり巻き込まれたりする可能性は避けられません。誰しも事故には遭いたくないものですが、自分は、凍結した道路で運転を誤って滑らせてしまい、結果として自動車を廃車にしてしまう自損事故を起こしてしまいました。事故によるけが人がいなかったのが不幸中の幸いです。
事故を起こしてから、現場での対応、保険会社State Farmへの連絡、自動車工場での修理見積もり、廃車までの手続きをまとめました。万が一のための参考になれば幸いです。
事故を起こしてから、現場での対応、保険会社State Farmへの連絡、自動車工場での修理見積もり、廃車までの手続きをまとめました。万が一のための参考になれば幸いです。
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自動車事故を起こした場合の対応について
事故の状況によって対応が変わります。事故により怪我人が出た場合は、人命優先で行動する事が不可欠ですから、緊急番号である911に電話をします。緊急連絡では現在地情報を正しく伝える必要があるため、周辺にある目立つ建物や看板を確認します。
ランドマークが無い場合は、GPSに書かれている道路名や交差点などの情報が役に立つと思います。携帯を持っていなかったり、万が一繋がりにくいエリアの場合は、近くの民家に助けを求めたり、通行する自動車の人に事情を説明して助けてもらうなど、臨機応変さが必要になるかもしれません。
他者を巻き込まない単独事故の場合も警察へ連絡をします。単独事故の場合、スピード違反や飲酒運転などの違反がなければ、罰則等のないNon-Recordable Reportを発行してもらえます。保険会社へ事故説明をするにも、レポートは法的資料として使えるため、スムーズに手続きが進むはずです。
今回はSTOPサインを壊してしまったので、警察のレポートにより、管轄のPennDOT（ペンシルベニア州運輸局）へと自動的に連絡が入りました。小さな自損事故の場合は、警察の届出を行わなくても、自動車保険の修理に影響がない場合も多いようです。今回の事故は単独事故なので、後者の状況を元に説明します。
実際の事故の状況ですが、事故を起こした時間は夜１０時頃で、通行量もほとんどない田舎道でした。凍結したアイスバーンで車がスリップし、角のストップサインに衝突しました。その後、車を路肩にとめてハザードランプをONにして停車。現場は携帯電波が非常に弱く、どこにも連絡できなかったため、少し離れたところに民家があったので、そこで電話をお借りして警察に電話を入れました。
その後、戻って現場の確認と片づけをしていたところにState Policeが到着。Driver's Licenseなどの書類を確認してもらい、Non-Recordable Reportを受け取りました。現場には、サイドバーなど、自動車のパーツが落ちていたのでそれをまとめてトランクに入れて、自宅へ向かって運転を始めました。
ランドマークが無い場合は、GPSに書かれている道路名や交差点などの情報が役に立つと思います。携帯を持っていなかったり、万が一繋がりにくいエリアの場合は、近くの民家に助けを求めたり、通行する自動車の人に事情を説明して助けてもらうなど、臨機応変さが必要になるかもしれません。
他者を巻き込まない単独事故の場合も警察へ連絡をします。単独事故の場合、スピード違反や飲酒運転などの違反がなければ、罰則等のないNon-Recordable Reportを発行してもらえます。保険会社へ事故説明をするにも、レポートは法的資料として使えるため、スムーズに手続きが進むはずです。
今回はSTOPサインを壊してしまったので、警察のレポートにより、管轄のPennDOT（ペンシルベニア州運輸局）へと自動的に連絡が入りました。小さな自損事故の場合は、警察の届出を行わなくても、自動車保険の修理に影響がない場合も多いようです。今回の事故は単独事故なので、後者の状況を元に説明します。
実際の事故の状況ですが、事故を起こした時間は夜１０時頃で、通行量もほとんどない田舎道でした。凍結したアイスバーンで車がスリップし、角のストップサインに衝突しました。その後、車を路肩にとめてハザードランプをONにして停車。現場は携帯電波が非常に弱く、どこにも連絡できなかったため、少し離れたところに民家があったので、そこで電話をお借りして警察に電話を入れました。
その後、戻って現場の確認と片づけをしていたところにState Policeが到着。Driver's Licenseなどの書類を確認してもらい、Non-Recordable Reportを受け取りました。現場には、サイドバーなど、自動車のパーツが落ちていたのでそれをまとめてトランクに入れて、自宅へ向かって運転を始めました。
自走可能か自走不可能か？
自走可能であればそのまま運転して自宅へ戻ることができますが、自走不可能な場合は、レッカーサービス（Towing/Wrecker Service）を依頼する事になります。
日本のJAFのようなサービスはアメリカではトリプルエー（AAA）が行っています。AAAのRoadside Serviceの番号は1-800-AAA-HELPです。万が一のために携帯に登録しておくといいかもしれません。会員でないと費用は結構かかるかもしれませんが、自走不可能な車を運転して二次災害に遭うほうが危険です。
保険会社がRoadside Serviceをサポートしている場合は、事前に依頼する場合の連絡先を事前に確認しておいたほうがいいと思います。
日本のJAFのようなサービスはアメリカではトリプルエー（AAA）が行っています。AAAのRoadside Serviceの番号は1-800-AAA-HELPです。万が一のために携帯に登録しておくといいかもしれません。会員でないと費用は結構かかるかもしれませんが、自走不可能な車を運転して二次災害に遭うほうが危険です。
保険会社がRoadside Serviceをサポートしている場合は、事前に依頼する場合の連絡先を事前に確認しておいたほうがいいと思います。
自動車保険会社ステートファーム（State Farm）への連絡
事故を起こした時間帯が金曜日の夜１０時だったため、保険会社へは自宅に戻ってからメールを書きました。State Farmは各地域の担当エージェントが窓口になっています。土日は本来お休みでしたが、担当のエージェントから土日中に返信をもらうことができ、月曜日の朝一にオフィスを訪ねて状況を説明してきました。警察からもらったReportには事故を起こした場所や状況などが書いてあるため、そのレポートの見せて、内容をState Farmのエージェントがシステムに入力するという流れです。
事故登録以降は、State Farmの事故処理窓口が担当に変わります。基本的には電話でのやり取りになりますが、希望すれば無料で日本語の通訳がつきます。事故手続きで聞き間違いなどによるトラブルを避けたかったので、毎回、通訳をつけてもらうようお願いしました。スカイプの３者通話のようなシステムだと思いますが、提携している通訳会社の日英通訳士が間に入って会話を翻訳してもらう感じです。
通話ごとに通訳士の方は変わります。通訳にもレベルがいろいろあるようで、ある女性の通訳士の方は、Notaryをノータリーと訳して伝えてきたので、つい聞き返してしまった事もありますが、通訳がいたおかげで、手続きについては安心して進めることが出来たように思います。
事故登録以降は、State Farmの事故処理窓口が担当に変わります。基本的には電話でのやり取りになりますが、希望すれば無料で日本語の通訳がつきます。事故手続きで聞き間違いなどによるトラブルを避けたかったので、毎回、通訳をつけてもらうようお願いしました。スカイプの３者通話のようなシステムだと思いますが、提携している通訳会社の日英通訳士が間に入って会話を翻訳してもらう感じです。
通話ごとに通訳士の方は変わります。通訳にもレベルがいろいろあるようで、ある女性の通訳士の方は、Notaryをノータリーと訳して伝えてきたので、つい聞き返してしまった事もありますが、通訳がいたおかげで、手続きについては安心して進めることが出来たように思います。
修理見積もりのため、自動車を修理工場へ
State Farmは提携している自動車修理工場（Body Shop）があり、そこで修理費用の見積もりを取る事ができます。知り合いの修理工場があれば、そこで見積もりを取る事も可能なようですが、今回は提携している所を利用する事しました。
提携先が２つあったので、どちらを利用するかをState Farmに連絡した後、工場に直接修理見積もり依頼を出しました。自走可能な場合は、直接工場まで自動車を運転してもって行きますが、今回は、ステアリングに影響があったため、2kmほどですが自宅から工場まではレッカーで移動してもらいました。このレッカー移動費用は修理費に含まれ保険でカバーされました。
修理中のレンタカーや代用車にかかる費用については、保険のオプションによってサポートされる場合とされない場合があるようです。自分の場合は適用外でした。
提携先が２つあったので、どちらを利用するかをState Farmに連絡した後、工場に直接修理見積もり依頼を出しました。自走可能な場合は、直接工場まで自動車を運転してもって行きますが、今回は、ステアリングに影響があったため、2kmほどですが自宅から工場まではレッカーで移動してもらいました。このレッカー移動費用は修理費に含まれ保険でカバーされました。
修理中のレンタカーや代用車にかかる費用については、保険のオプションによってサポートされる場合とされない場合があるようです。自分の場合は適用外でした。
修理か廃車か？
修理にするか、廃車にするかは、自動車の価値と修理費用で決まります。
１．修理費用 ＜ 自動車の中古査定価格の約８０％ ⇒ 修理費用を保険会社が負担
修理費見積もりが自動車の価値よりも安かった場合、自動車の修理費用が保険会社から支払われます。
２．修理費用 ＞ 自動車の中古査定価格の約８０％ ⇒ 自動車は廃車。中古査定価格分の小切手が支払われる。
修理費見積もりが自動車の価値よりも高くなった場合、自動車は廃車になり、中古車査定価格分の小切手が支払われます。
他に廃車になるケースとしては、修理を行ったとしても安全走行に問題が出る場合。例えば、ハンドリングなどに影響が残る場合などあるとの事でした。
査定価格のパーセンテージについては、口頭で説明を受けたので、保険会社によって基準が異なるかもしれません。自分のケースでは、修理費用の見積もりが、車両価格よりも高くなったため廃車になりました。
１．修理費用 ＜ 自動車の中古査定価格の約８０％ ⇒ 修理費用を保険会社が負担
修理費見積もりが自動車の価値よりも安かった場合、自動車の修理費用が保険会社から支払われます。
２．修理費用 ＞ 自動車の中古査定価格の約８０％ ⇒ 自動車は廃車。中古査定価格分の小切手が支払われる。
修理費見積もりが自動車の価値よりも高くなった場合、自動車は廃車になり、中古車査定価格分の小切手が支払われます。
他に廃車になるケースとしては、修理を行ったとしても安全走行に問題が出る場合。例えば、ハンドリングなどに影響が残る場合などあるとの事でした。
査定価格のパーセンテージについては、口頭で説明を受けたので、保険会社によって基準が異なるかもしれません。自分のケースでは、修理費用の見積もりが、車両価格よりも高くなったため廃車になりました。
中古査定について
中古車の査定については、車種、年式、走行距離をベースに、自動車の状態をGood, Greatなどの基準評価されるようです。State Farmでは２社の見積もりの平均値を元に査定していました。自分の車は、中古車購入後にスピーカーとオーディオを新しくしたので、その領収書をFaxしたところ査定価額をアップしてもらうことができました。
廃車手続き
今回のケースでは、自動車を廃車にすることになりました。正確には、自分で廃車手続きを行うわけではなく保険会社の方が自動車を処分します。そのため、自動車の所有権を保険会社へ譲渡する必要があります。
State Farmでは、提携の自動車工場を利用した場合、修理見積もり後も無料で自動車を工場に置いておく事ができます。自動車は工場に置いたままで所有権を移動する事になりますが、所有権を移動する前に、車内にある私物を整理し、自動車のナンバープレートを持ち帰る必要があります。
権利譲渡に必要な書類は、自動車の中古査定見積もりと一緒にState Farmから郵送されてきました。その書類を持って、担当エージェントのオフィスで手続きを行います。数箇所サインをして終わるような簡単な書類です。手続きが完了すると小切手を受け取ります。新しく車を買う原資になるので、そのまま銀行にいって預金しました。
手続きの流れについては、こまめに事故担当窓口からも連絡がありますし、また、連絡先番号も教えてもらえるので、不安な事や質問があれば確認できたのもよかったです。
State Farmでは、提携の自動車工場を利用した場合、修理見積もり後も無料で自動車を工場に置いておく事ができます。自動車は工場に置いたままで所有権を移動する事になりますが、所有権を移動する前に、車内にある私物を整理し、自動車のナンバープレートを持ち帰る必要があります。
権利譲渡に必要な書類は、自動車の中古査定見積もりと一緒にState Farmから郵送されてきました。その書類を持って、担当エージェントのオフィスで手続きを行います。数箇所サインをして終わるような簡単な書類です。手続きが完了すると小切手を受け取ります。新しく車を買う原資になるので、そのまま銀行にいって預金しました。
手続きの流れについては、こまめに事故担当窓口からも連絡がありますし、また、連絡先番号も教えてもらえるので、不安な事や質問があれば確認できたのもよかったです。
破損したストップ標識の修理費
事故から1週間後だったと思います。PennDOTからストップ標識の請求書が送られてきました。修理費用については$150ほどだったと思いますが、自動車保険で補償されました。送られてきた請求書を、State Farmの担当者へ渡して完了です。支払いは、こちらからではなく、保険会社から直接支払われると言う事でした。
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