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アメリカで中古車を探す方法

アメリカ生活/American Life 2012/05/25 Tacker

アメリカの中古車は、日本と比較してかなり高い価格で取引されています。日本であれば10万キロを超えた車は数万円で購入できることもありますが、アメリカでは、走行距離が12.5万マイル（約20万キロ）を超えていても、30万円以上で売られている中古車を見かけることも普通です。自動車を維持するための税金が日本と比べて安く、地方では自動車を保管する場所をに困らないという事も理由でしょう。

私も20万キロ超えの日本車を運転していましたが、エンジンはおかしなところもなくしっかりと走ってくれました。アメリカでは郊外の高速道路を中心に走行している車も多く、走行距離が長くても比較的状態の良い中古車を見つけることもできます。よさそうな中古車が見つかったら、チェックリストを持参して、自動車の状態をきちんと確認して、試乗させてもらってから購入しましょう。

中古車検索サイトで自動車を見つける

中古車情報をまとめたウェブサイトを使えば、自分の予算や車種を選んで中古車を検索することができます。

地域の小さなディーラーでは、ウェブサイトに中古車を掲載していない事もあります。また、ウェブサイトに載っている情報だけでは、状態がいい車かどうか判断ができません。購入前や自動車を探し始めたら、実際にお店に見に行って試乗させてもらいましょう。また、ディーラーによっては予算と希望車種などにあう自動車を探してくれるところもありますので、信頼できる人を友達から紹介してもらうのもいいかもしれません。

Kelly Blue Bookで中古車相場を調べる

中古車価格は、車種、年式、走行距離などによって変わりますが、中古車の価格が妥当かどうかを判断するのはとても難しい事です。そんな時は、Kelly Blue Book (KBB) で自分の購入したい中古車の情報を入力すると、車種、年式、走行距離などを元に中古車相場を自動的に計算してくれます。

販売店の価格が高い場合は、価格ページを印刷して持って行き「Kellyではこの価格だったんだけど」と、値段が高い理由を聞いたり、ディスカウント交渉してみるといいかもしれません。

自動車の燃費を調べる

アメリカでも、ガソリン相場の変動から、最近は小型の燃費のいい自動車の人気が高まっています。燃費がいい中古車の価格は比較的高く、反対に、燃費の悪い自動車は価格が低くなりやすいです。そのため、安い中古車を買えたけれど、燃費が悪くてガソリン代が高くついてしまう事もあるかもしれません。

Fueleconomy.govは、メーカー、年式、車種から自動車の燃費を調べる事が出来るウェブサイトです。燃費の単位はMiles Per Gallon（MPG）で、１ガロンあたり何マイル走る自動車かという事が数値でわかります。1Miles=約1.6Km、1Gallon=約3.8Lですので、MPGに0.42掛けると、おおよそのKm/Lに変換できます。例えば、MPG22の自動車は約9.24Km/Lです。

CARFAX Reportで事故歴を確認する

CARFAX Reportは、中古車の事故履歴やオーナー履歴を確認できるレポートです。車両価格が安かったので購入したら、実は事故車だった！という事もありえるので必ず確認しましょう。CARFAX Reportで事故歴のある車も、修理した上で販売されている場合もありますが、事故車は見えない部分で大きい被害を受けている事もあるかもしれません。個人的には、価格が安くても避けた方が無難かなと思います。

CARFAX以外にも、AutoCheckなどでもヒストリーを確認できます。中古車ディーラーから購入する場合は、ヒストリーを確認したいと伝えれば、レポートを見せてもらえると思います。個人売買では、自分でヒストリーを確認する必要があるかもしれません。個人でレポートを手に入れる場合は、有償のサービスなので数十ドルの費用がかかります。

中古車の状態を確認する

中古車には、外装の傷やメンテナンスが必要なパーツ（ブレーキパッドやタイミングベルトなど）があるかもしれません。購入前には、交換が必要なところ、状態があまりよくないところなどきちんと確認して、納得した上で購入する事をおすすめします。追加で修理や交換が必要な部分が見つかれば、状況に合わせて値段交渉を行う事もできるかもしれません。

ただし、重要な説明は書面で残してサインをしてもらいましょう。それをやらないと、言った、言わないといった事になるトラブルになるかもしれません。私が購入した中古車は、内装パーツが一部破損している部分があったので、購入前にディーラーに確認すると、「引き渡し時に交換しておくよ」と言っていたのですが、引き渡し時にそのままだったので、それを伝えると「中古車だからね」と言われ、書面で残していなかったことを後悔した経験があります。

中古車のチェックリストを作りました。ご参考までに。

中古車チェックリスト.pdf
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購入前の中古車のチェックポイント

私が中古車を購入する際には、下記のようなポイントを確認していました。私も自動車に関してはあまり詳しくない方なので、これを見たほうがいいというご意見がればぜひお寄せください。

（外装など）

ボディのキズや歪み
小さな傷があっても走行に大きな問題はないと思いますが事故歴は重要です。CARFAXでは、あくまで修理履歴のある事故履歴が調べられるので、小さな自損事故は載っていないこともあります。自動車のボディを確認して、歪みなどが無いかチェックするのは重要です。

タイヤの状態
タイヤの溝の深さが浅い場合、タイヤを交換する必要があります。タイヤは消耗品ですが、購入後にタイヤを交換すると$80~$120×4個程度の費用かかります。タイヤの溝の深さを測るには専用の道具もありますが、１セント硬貨を使って前後の溝の深さを比較するPenny Tire Tread Testという方法もあります。タイヤの交換時期を知ることは安全な運転にもつながりますので、Penny Testは覚えておくと役に立ちます。

窓ガラスのヒビ
雪の多いエリアでは、凍結や除雪車などによって道路が傷んでいるため、春先の高速走行などで小石が窓に当たりヒビ（Crack）が入ることがあります。程度の悪いヒビは放置していると大きくなり修理費用が高くなるので、購入時に修理してもらえるように交渉しておく方が言いと思います。窓が汚れていると分かりにくいので、気を付けて見るようにしましょう。

（オイル・ベルトなど）
自動車はメンテナンスが必要です。以下のものは消耗品のため、いつ頃交換時期になるかを聞いておくのが良いと思います。サービスの良い中古車販売店であれば、エンジンオイルなどは交換してくれると思います。

・エンジンオイル
・バッテリーの交換時期
・オートマフルード（ATF）の交換時期
・タイミングベルトの交換時期

（ライト・ワイパー関連）
ライト用のランプは消耗品ですが、購入前に全て正常に動作しているかを必ず確認しましょう。ワイパーは、ゴムが古くなっている場合は交換する必要があります。また、フロントガラスの洗浄液も、たまにポンプが詰まっていてきちんと動かない事もあるので、洗浄液がきちんと噴射されるかも確認しましょう。

・フロントランプ、リアランプ
・ブレーキランプ
・左右ウィンカー
・ワイパー、リヤワイパー
・ウィンドーシールド
・ハザードランプ

（アクセサリー）
エアコン
クーラーとヒーターが動作するかを確認しましょう。夏季にエアコンが使用できないのはかなり辛いので。
オーディオ
スピーカーは、運転席側と助手席側、また後部座席の左右にも付いていますが（車種にもよります）、スピーカーが1つだけ壊れているという事があるかもしれません。自分が購入した中古車では購入後にスピーカーが鳴らない事に気が付きましたが、ディーラーは直してくれませんでした。スピーカーが１つ故障していると、左右のスピーカーを交換することになり、工賃なども含め最低$100はかかります。また、ラジオのチューナーなどもきちんと動作しない場合があるので、それも合わせて確認するといいと思います。

（ドア、パワーウィンドウ関連）
ドアやパワーウィンドウがきちんと動作するかを確認しましょう。ウィンドウのモータが弱っている中古車の場合、窓は開くが、閉まらないという事もあります。ドアはきちんと開閉に問題がないかをチェックしましょう。

（その他）
中古車はプラスティック部分が劣化して破損している事もあります。買った後で気になるよりは、壊れているのを納得して買う方が良いと思います。また、各種パーツは、中古パーツショップやebayなどで手に入れる事も出来るかもしれません。ワイヤレスキーは付属しない中古車もあるので確認しましょう。

・カップホルダー
・送風口
・ワイヤレスキー

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